蛇口から出る水が、遠く山の森と繋がっている——そう言われても、都市で暮らす私たちにはなかなかピンと来ないかもしれません。第15回水のWEBセミナーでは、国土の約67%を森林が占める「森の国」日本において、その緑が私たちの水資源をどのように守っているのかを13名の参加者とともに学びました。

開催概要

セミナー詳細 開催日:2026年3月19日(木)19:00〜20:30
形式:Zoom(オンライン)
参加者数:13名
テーマ:「森と水の深い関係——日本の森林が守る、見えない水源のしくみ」
主催:ワールドクラス合同会社

日本の森林率は約67%と世界第3位の高さを誇ります。この豊かな緑の存在が、私たちの飲料水の質と量を長年にわたって支えてきました。今回のセミナーでは、森林を「究極の天然浄水装置」と捉え、その働きと現状、そして林業や森林保全が水資源に与える影響までを掘り下げました。「森は好きだけど、水との関係はよく知らなかった」という参加者が多く、テーマへの関心の高さが印象的な回となりました。

森が作る水——日本の水資源を守る緑のインフラ

森林は「緑のダム」と呼ばれることがあります。木々の根と豊かな腐葉土が雨水をゆっくりと吸収し、土壌の中にためながら少しずつ河川や地下水へと送り出す——この働きが、降雨直後の急激な増水(洪水)を防ぎ、渇水期にも安定した水量を供給する源となっています。1ヘクタールの健全な森林が保持できる水の量は約200トンとも言われており、森林は文字通り巨大な貯水槽として機能しています。さらに、木の根が土中に作り出す無数の細孔が、水を土壌層の間でフィルタリングしながら移動させることで、汚染物質や土砂が河川へ流入するのを自然に防いでいます。

ただし、森なら何でも同じというわけではありません。日本の人工林の約40%を占めるスギやヒノキは、間伐が適切に行われないと下草が育たず、土壌が硬化して水の保持能力が著しく低下します。一方、広葉樹の天然林は多層構造の根系と有機物に富んだ土壌により、高い保水・浄化能力を発揮します。森が失われると雨水の流出が加速し、濁った水が一気に河川へ流れ込むことになります。これは洪水リスクの増大と、水質の悪化を同時に意味します。日本各地で進む森林保全政策は、単に自然を守るためだけでなく、私たちが毎日飲む水の源を守る営みでもあります。その森から引き込まれた水道水を、Miz-Uがさらにきめ細かく浄化することで、安心して口にできる一杯が完成するのです。

参加者からのご質問・反響

「林業ってなんとなく知っているけれど、水とどう関係するの?」という素朴な疑問から質疑がスタートしました。適切な間伐によって日当たりが改善された森林は、下草が育ち根が張り、土の保水力が格段に高まります。つまり林業は木材を生産する産業であると同時に、水源を守る行為でもあるというご説明に、多くの方が「つながっていたんだ」と驚かれていました。「都会に住む自分たちには関係のない話では?」という率直な問いには、都市部の水道水もほぼ例外なく山間の流域から引かれており、上流の森林の健康状態が蛇口から出る水の質に直結することをお伝えしました。「Miz-Uの水はどこから来るの?」というご質問には、Miz-Uは各地域の水道水を水源としており、その水道水はいずれも森林が守る流域から供給されているという、水の旅路をご説明しました。「キッチンの水と山の森がつながっていると聞いて、水を大切に使おうと改めて思った」という感想が複数寄せられ、日常と自然を結ぶテーマとして参加者に深く響いた回となりました。

ご参加ありがとうございました——第16回のご案内

13名の皆さまにご参加いただき、誠にありがとうございました。遠く離れた山の森と、キッチンの水が一本の見えない線でつながっている——そのことを知ると、水への向き合い方が少し変わるのではないでしょうか。次回・第16回は「アスリートの水分補給——パフォーマンスを決める水の科学」をテーマにお届けします。スポーツと水の関係は、運動をする方だけでなく、日々の体調管理にも深く関わるテーマです。詳細は次回のニュースにてお知らせいたします。

Next Step

次回のWEBセミナーへのご参加をお待ちしています。
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