コンビニのレジ前で何気なく手に取るペットボトルの水。その一本が製造され、手元に届き、ゴミとして出されるまでの間に、環境にかかる負荷はどれほどのものでしょうか。2025年5月22日に開催した第5回水のWEBセミナーでは、11名の参加者と一緒に、プラスチックボトルと水の関係を多角的に見つめ直しました。

開催概要

セミナー詳細 開催日:2025年5月22日(木)19:00〜20:30
形式:Zoom(オンライン)
参加者数:11名
テーマ:「水の環境負荷を考える——プラスチックボトルと私たちの未来」
主催:ワールドクラス合同会社

プラスチックごみ問題は世界的な課題として認識されて久しいですが、「水を飲む」という行為とプラスチックの関係はあまり掘り下げて語られないテーマです。今回のセミナーでは、ペットボトル飲料水の環境コストを製造・流通・廃棄の各フェーズに沿って可視化し、参加者が自分の消費行動を客観的に振り返るきっかけを作ることを目指しました。

プラスチックボトルの環境コスト——製造から廃棄まで

まず驚かれることが多い事実から始めましょう。500mLのPETボトル飲料水を1本製造するために、その容量のおよそ3倍にあたる水が製造工程で消費されると言われています。容器を作るためにも水が必要、という逆説的な構造です。日本国内では年間およそ230億本ものペットボトル飲料が消費されており、回収・リサイクルされているのはその一部に留まります。

さらに問題なのが、回収されずに環境に流出したプラスチックです。海洋に流れ込んだペットボトルは紫外線や波の力で細かく砕かれ、マイクロプラスチックとなって食物連鎖に入り込みます。現在では深海の生物からも、そして人間の血液や胎盤からも検出されるほどに広がっています。炭素排出量の観点でも、ボトル入り飲料水は水道水と比べて1リットルあたり300〜1,000倍ものCO₂排出量があるとされます。Miz-Uは密閉された浄水システムによってボトルのゴミをゼロにし、本体も10年以上の使用を想定した耐久設計が施されています。ランニングコストだけでなく、環境負荷の観点からも、長く使える選択肢であることが評価されました。

参加者からのご質問・反響

「Miz-Uの本体は最終的にどのように処理されるのですか?」という質問は、多くの参加者が共感した視点でした。製品の「終わり」まで考えるライフサイクル思考が広がっていることを実感します。現在のMiz-Uは耐久性重視の設計であることをお伝えした上で、廃棄・回収の取り組みについても今後の課題として正直にお話ししました。

「マイボトルを使えばそれで十分ではないですか?」という問いも鋭いものでした。マイボトルは確かに有効な選択肢ですが、外出先で中に入れる水の質も同時に考える必要があります。「水道水を飲めばプラスチック問題は解決するのでは?」という声に対しては、配管が古い建物での水道水の安全性の問題や、塩素臭への抵抗感など、実際には多くの人が直飲みに踏み切れない理由があることを共有しました。Miz-Uはそのギャップを埋める選択肢として、参加者から改めて関心を持っていただく機会となりました。

ご参加ありがとうございました——第6回のご案内

今回もたくさんのご参加と活発なご質問をいただき、誠にありがとうございました。「ペットボトルをやめる一歩が踏み出せそう」「環境負荷の数字を具体的に知れてよかった」といったご感想が多く寄せられ、情報を伝えることの手応えを感じた90分でした。

第6回の水のWEBセミナーは、テーマを「硬水と軟水——日本の水が体に優しい理由と、選ぶときの基準」に設定しています。ヨーロッパと日本の水の違い、体への影響、料理への影響など、意外と知られていない「水の硬さ」の世界をわかりやすくご紹介します。引き続きご参加をお待ちしております。

Next Step

次回のWEBセミナーへのご参加をお待ちしています。
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